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人間にとって大切なもの、それは何でしょうか? 空気、水、食べ物です。この3つがあれば動物として生きて行けます。人間として生きていくにはこの他に、友人、愛情、目的なども必要でしょうが、それよりも優先されるのは、空気、水、食べ物です。そんな重要な「水」なのですが、ほとんど人は水に対しては興味をもってはいません。身近にあるので気に留めないのでしょう。ましてや軟水と硬水に関する情報は、一部の人(水を仕事にしている人や水マニア)以外に詳しく知っている人はまずいません。TVや新聞雑誌に取り上げられることはありますが、その場限りで右から左に抜けていきます。

◆水の硬度とは何でしょうか

結論から言いますと、「水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量を表した数字」と言えます。水はいろいろな成分を含んでいます。特にマグネシウムやカルシウムの含有量で水の性質が異なってきます。我々の飲む水は、雨が降り、それが大地に浸透したり地表を流れて川になります。飲料水は主に「地下水」「河川の水」です。海水は残念ながら殆ど飲料水にはなりません。海洋深層水か中近東のお金持ち国家が海水から真水を作っていますがお金がかかります。さて、ミネラル含有量が0~120までを軟水、120以上が硬水と覚えて下さい。日本は軟水国家ですが場所によっては硬水の地区もあります。同じ都道府県でも軟水から硬水まで取水場所で大きくバラついています。例えば東京都の場合は少し古いデータですが(日本水道協会 平成10年度)奥多摩で硬度30、八丈島で48、調布市で110になっています。奥多摩は軟水、調布は硬水に近いです。関東の他県(埼玉、千葉)でも硬度30~150まで違っています。硬水か軟水かは雨水の大地にしみ込んでいる時間と地層のミネラル分の多い少ないできまります。沢山ミネラルが含まれた地層に水が流れると吸収される量が増えます。簡単な物理法則です。ヨーロッパと日本を比べてみましょう。ヨーロッパの水の硬度は300前後で超硬水といえます。ヨーロッパは大地が平たんで雨水の滞留時間が長く、かつ大地が石灰質でミネラル分が多く含まれていますので水にもミネラルが大量に移行します。日本は急峻な大地で石灰質の地質は少ない為に、ミネラル分が水に溶け込めずに軟水になってしまいます。

◆日本料理に合っているのは軟水です

日本は平均硬度60位の軟水国です。そのような風土が繊細な日本料理になりました。昆布やカツオだしは軟水でないと美味しくなりません。主食であるご飯も軟水で炊かないと美味しくなりません。硬水で炊くとパサパサな味気のないご飯が炊きあがります。さらに飲み水としの軟水はマイルドで口当たりが良いです。赤ちゃんのミルク作りには最適な水でしょう。硬水にはミネラル分が多く含まれていますからスポーツマンには適した水です。スポーツをするとカルシウムやマグネシウムが大量に消費されますから、その補給には適しています。生活用水としても軟水は好都合です。硬水では石鹸の泡立ちが非常に悪くなります。

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