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新しいサービスや商品が普及するには、やはり理由があります。最初に新しい物を使うのは「マニア」「こだわりのある人」などごく一部の人しか受け入れません。人間は保守的な動物で現状を維持しようとする本能があり新しい物を受け入れません。次の要素は商売をしかける側の巧妙な戦略がうまく機能する事です。その次の段階になっても一般大衆は受け入れません。マニアやこだわり人からの口コミで、「試してみよう積極人間」に伝わり、その人々の間に広まると、最後に一般大衆に広まります。ウオーターサーバーも同じような道筋で普及していったと推測されます。マニアやこだわり人は、歯科医や医院、オフィスのオーナーなど、先進的な考えを持つユーザーがウオーターサーバーの愛用者になりました。水の商売は「インストールベース利益モデル」のビジネスになり、お客様がウオタ―サーバーを入れる段階では選択権を持ちますが、いったん使い始めますと選択権を失い、水は消耗品ですから、気に入れば使い続けますので業者の利益は安定します。電力や水道、コピー機や携帯電話の商売と同じです。

◆業者の積極的販売戦略がマニアを説得した。

ウオーターサーバー普及にはペットボトルの水が先に受け入れられていたことも好都合であったのでしょう。もしもペットボトルが無くて、水道水だけの状態であったら、ウオーターサーバーは時期尚早で受け入れられなかったと推測します。ペットボトルの水と比較するとウオタ―サーバーには魅力があります。そのメリットを販売業者が上手に説明して、ユーザーは納得したのでしょう。例えば、いちいちペットボトルを買いに行く必要はないし、簡単にコック一つで飲めますし、誰かがサービスしなくてもセルフで飲めますし、その上オフィスや医院や整体院などに置くと企業PRにもなりますし(衛生的で先進的なイメージ)、一部の先進的なマニアとサーバー業者の利害が一致したのでしょう。そして口コミやら業者の宣伝効果もあり家庭に普及していきました。

◆便利で安全、健康ブームとマッチしたのでしょう

国民が水道水離れになっていたのも有利に働きました。統計によりますと水道水を直接のんできる人は非常に少なくなってきて、水道水を飲む場合にはフィルターを通して飲んでいる家庭が大多数のようです。2011年の東北大震災があった後の放射能汚染で国民は水道水の安全性に疑問を持つようになりました。これは水道水の責任ではなくて放射能汚染を引き起こした電力会社や国の責任なのですが、水道水が悪者にされてしまいました。貯水槽に放射性物質が降り注いだのが悪かったのです。一方、ウオーターサーバー業者の努力もあります。サーバー本体の価格を下げたり、無料でサーバーを貸し出したりした戦略も良かったのでしょう。今では冷水から温水、チャイルドロックは当然として、省エネモード、無菌エアシステムなど新しい機能も次々と加わってきていますので、今後はさらなる普及が見込まれます。

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